1. グリッドとは?
X線が被写体を透過する時に、被写体の中の様々な物質により、乱反射したX線が発生します。これを散乱線と言います。この散乱線がフィルムに到達すると、本来感光してはいけない部分が感光してしまい、濃度差の無いぼやけた写真となり、診断し辛いものになってしまいます。この散乱線をフィルムに到達する前に効果的に除去するフィルターの役目をします。(正式名称は散乱X線除去用グリッド)
2. グリッドの仕組み
X線を透過しやすい物質とX線を吸収しやすい物質を交互に、規則正しく配列します。MSグリッドはX線を透過しやすい物質に厚さ0.1~0.25㎜のアルミニウム(またはファイバー)、X線を吸収する物質に厚さ28μ~50μの鉛を使用しています。
3. グリッド比
ひとことで言ってグリッドの厚さです。厚いグリッドを使用する程X線の吸収率が高くなります。X線出力が高い場合はグリッド比の高い(厚い)グリッドを使用し、出力が低い場合はグリッド比の低い(薄い)グリッドを使用します。
4. グリッド密度
1㎝あたりの吸収物質の本数です。MSグリッドは、1㎝あたり34本、40本、60本、80本の密度のグリッドをご用意しています。グリッド密度が高くなる程、縞目の目立たない読影しやすい画像を得ることが出来ます。
5. 焦点距離
X線管焦点から、グリッドの表面までの距離になります。それぞれの焦点距離に合せたグリッドを使用するのが理想です。実際の撮影距離と異なる焦点距離のグリットを使用すると、散乱線と同時に画像を得るのに必要なX線(1次線)の一部も吸収されてしまい、露光不足の写真になってしまいます。
6. 散乱線発生と除去原理
7. 集束グリッド
吸収物質のハク面の延長が集束距離において一つの直線に集束するグリッド。
イラスト
8. 平行グリッド
吸収物質のハクの面が互いに平行であり、X線の入射面に対して垂直なグリッド。
イラスト
9. クロスグリッド
2枚のグリッドをそれらのハクの方向が、ある角度をもつように一体に形成したグリッドで90度直交グリッドと90度以外で交差する斜交グリッドに分類される。
イラスト
10. 乳房撮影用グリッド
乳房撮影用に特別に設計された集束グリッド(マモグラフィ・グリッド)



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